そして、時は刻まれていく・・・


「どうか、どうか!

 命だけは・・・っ!」


せめよられた男は、滑稽な姿なんてどうでもいいように土下座をした。



「・・・命だけ、でいいのね?」


ドスっ。

鈍い音が暗闇に響く。


「あんたも好きね」

「任務と言ってほしいわ」


感情なんて彼らにはない。


ひんやりとした空気だけが、当たり前のようにたちこめていた。






・・・そう、何もなかったかのように。