私は、准の浮気現場を見てしまった。





二週間前から、薄々感じとっていた不安は、現実になってしまった。


少しは、覚悟していた積もりでも、いざ突き付けられるとキツい。



「……っつ…、ひっく……ふぇ。」




その夜。

部屋にこもって泣き続けた。



溢れ出す涙とは裏腹に、真っ黒い感情が、胸の中に芽生えていた。