何だか、急に恥ずかしくなって そそくさと背を向けて、歩きだした。






“待てよ”とか言って、 引き止められるのを期待したが、案の定、そんな声がかかる事はなかった。




1人で歩く、帰り道。


ネオンが瞬き始めた、夕方の街で、私だけが、ぽつりと浮いていた。





早く家に帰りたくて、自然と早足になってしまう。