「ふぁ〜、お疲れ様っ」

「李華こそお疲れ様。ホントにありがとね」

「よし……後は先生の出番だな。お前ら教室戻れ」


放送終了直後。

私達3人のいる放送室は、和やかな雰囲気で満たされていた。

そのまま私と李華は放送室を出て教室に戻ろうとして……


「……そうだっゆきな、今から一人で屋上に行きなさい」

「一人で?!なんでよ…」

「……賢也さん、呼んできてあげるから。二人で話したいんじゃないの?」


思わぬ提案に、私は顔を上げる。