なら一体誰が……と考えて、ふと思ったのは


ゆきなの友達の顔。


李華、とか言ったか?
俺の取り巻きの渦に入ろうとしてた奴。


もし……

もしもゆきなが、アイツに話したのなら。

そしてその友達が、『婚約』を迫られたゆきなを妬んだなら。

そしてその情報を、ジワジワと漏らしていたのなら……