「……信じて、もらえた?」 私は無言で頷く。同時に、ものすごく罪悪感に襲われた。 私は、ずっと疑っていた。 賢也の、『好き』という言葉を。 でもそれは……私の間違いであり思い込みだった。 自分の気持ちを信じてもらえないのは、予想以上にツラい。 謝りたい。 信じなくてごめんなさい、って ……でも、素直に言うのはなかなかできない。 特に、こんな至近距離。 緊張して、ちゃんと言い切れる自信がない ……だから