「……なんでそんな簡単に好きって言うの。そんな軽いもんじゃないでしょ、その2文字」

「いや、俺は別に軽い気持ちで言ってないけど」

「……昨日今日会った女に言うなんて軽い」

「なに、お前……俺の言葉を信じてないわけ」

「信じられるわけないで、」

しょ、と言い終わる前に、


ぎゅうっ……

寝転がったまま私を抱き寄せてきた。
再びうるさく鳴り出す心臓。