「ぅわー……確かに、客観的に見たら婚約者」

「だろー」

宝物を見つけた子供のように、屈託なく笑う賢也さん。



賢也さんのそういう笑顔……悪くないかも。



でも……


「だけど婚約ってさ、お互いに好きで始めて成り立つ物なんじゃないわけ?」

「まぁ、普通はな?でも、」

「私、賢也さんのこと好きじゃな……んンッ!!」


次の瞬間。

また、濃厚なキスが始まった。