すずの友だちは内1人だった様で、前を2人で歩いて行く。
私は2人と後ろを着いて行く。
「はじめまして、やよいです」
「あぁどうも」
「はじめまして!!」
背の低い人と高い人と―。
「背を伸ばす手術しないの?」
背の低い人に冗談で聞いた。
私も決して大きくは無い。
「あぁまぁ…」
「私、背を伸ばすなら豊胸手術したい!」
「あっ…そう?」
「でも、背の低い女の子って可愛いよね」
見かねて背の高い人が間に入ってくれた。
ご飯を食べながら話をしていくと、3人は1つ年下だと解った。
年上が好きな私はその時既に眼中には無く、背が低い彼が男前だったので友だちに期待をした。
「あっ…合コンしよ!!」
「あっ…いいよ」
そうして、背の低い方に番号を聞いた。新しい出会いを求めて―。


『背を伸ばす手術しないの?』これがパパとの初めての出会いだった。
人見知りで、あまり喋らなくて…でもどことなく優しい雰囲気だった。