「!」


続く言葉に耳を傾ける。


「さっきの奴等は、死界(ムコウ)で元の姿に戻っているだろうよ」


「っ!!本当か!」


良かった……


「……ああなるのは、2つパターンがある。1つは生界で命を落とす直前に、もう1つは死後、死界にいる時だ。全て罪人に限るが……」


罪人が獣の姿となって、襲って来る。


さっきは詳細を聞かされてなく、その上突然の事で、上手く状況を呑み込めなかった。


だが、今となっては別だ。


実際にあって、初めてわかる。


“恐怖”というものが。