幸い、俺達と同じ数だった様だ。


「さ、話の続きだ」


刀を鞘に収める。


「それはもうお前等のだ。護身用に持っとけ」


暁が出した時と同じ様に、鎌を消した。


「此方では何時、ああいうのに出会しても可笑しくねぇからな」


「げ。」


マジか……


「で、あれの説明だが、一番始めに俺が言った言葉、覚えているか?猫か何かと勘違いしてたやつだ」


「……魂魄ってやつか?」


「そうだ。で、あれは魄の陰に属する、哀れな獣って所だな」


「……」


獣という判断は、間違いではなかった様だ。