「お前等、戦えるか?」
「「「いや!無理だろ!!」」」
何とも綺麗にハモった。
「無理って言ってもなぁ……」
面倒くさそうに腕を組み、目を閉じる暁。
つか、普通に考えて無理だろ!?
俺達学生だし!
さっきまでも下校中だったんですけど!!
ズガッズガッ..
グルル
「!!」
さっきよりも、音が近くで聞こえる。
「ど、どーするよ賢吾!!」
「何で俺に聞くんだ!」
「ち、ちょっとぉ」
少しの間、黙っていた暁が「……そんな事言ってる暇あんなら、相手を倒す事に集中した方が良いぜ」と目を閉じたまま、あくまでも冷静に言った。
「……う」