傷口からあの女の血でも入れられたのか…!?


今気を失うのはまずい。

この血に取り込まれてしまう…!




昶は、気が遠くなりそうなのを必死に堪えた。




晴輝も気を祓おうとするが、
邪悪な気は濃くなっていくばかり




不意に晴輝が咳が止まらなくなった。咳で息が出来ずに涙目になっている。




この気が晴輝を侵していってるんだ…!


昶は力を振り絞り、窓から飛び降りた。

二階だったため、軽傷ですんだが、すでに重傷をおっている昶には堪えた。




ここにいるとこの気が周りをおかしくしてしまう…!