「……っ!?」




家まで半分くらい歩いた時、
何かの気配を感じて振り返った。




しかしそこには何も居なかった。




「そういえば、まだ9時半過ぎなのに、嫌に人が通らないような…」




不審に思いながら前を向くと、白銀の長い髪の女の人…?が立っていた。




「妖怪……?」




すごく綺麗な人で、
人ではないようだった。

あっけにとられて見つめていると
いきなり目の前まで近づいてきた。




しまった…!

油断した!




そう思った時には長い爪で
体を引き裂かれていた