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「昶ぁっ!
一緒に帰ろーぜ☆」
幼なじみの上原 晴輝が
スキップでもしそうなテンションで話しかけてきた。
「あ゛ぁ?
ウゼェんだよ晴輝。
お前は金魚のフンか?
毎日ベタベタくっつきやがって」
そう言いながら晴輝に顔面パンチを食らわす。
「何で話してる途中で殴るわけ!?」
派手にとんだ晴輝は涙目になりながらこっちを睨んだ。
「俺は昼寝してから帰る。」
「無視!?無視なの!?
しかも昼寝?帰ってからでいいじゃん!」
そう言い返した時にはもう昶の姿はなかった。
ひとり取り残された晴輝は
目線がずっと真下のままトボトボ歩いていった。