そう言った瞬間、屋上のドアが開いた。
「ふんっ
やれるもんならやってみなさいよ!」
そう言って仁王立ちしているつばさ。
「まあ、晴輝のことは置いといて…なんか妖怪の気配がするんだよね〜」
「置いとくなッ
……って…は?」
「実を言うと、さっき会った時からなんだけど…
ずっと気になってたのよね。」
うーんと腕を組んで悩むつばさだが、晴輝と昶は汗だらだら。
幼なじみだからこそ取得した、アイコンタクトで会話した。
「(妖怪の気配って昶のことだよな!?)」
「(多分…そうだと思う…)」
「(どうすんだよ!
親父が誰にも見付かったらダメだって言われたのに!)」
「(知るか!んな事!
とりあえず、適当に誤魔化すぞ!」)