「お前頭大丈夫か?」 「顔大丈夫?って言って…」 晴輝は、はあ…溜め息をついた。 「つばさのヤツ、おもいっきりカバンで何回も殴りやがって…超痛いし!」 「お前が避ければいいだけだろうが」 「だってさ、自分のカバンだけじゃなくて他の人のカバンも投げてくるんだよ?避けるのだって一苦労だよ…」 「じゃあ、妖怪を退治する時はどうしてんだ?」 「…………」 そう昶が言うと、晴輝は黙り込んだ。