「お前いきなりどうしたんだ!」




「さっき親父が言ってた魔狐ってどうやったらなるんだ!?」




「だからっ

妖怪ってのはなろうと思えばなれるんだよ!

力が強ければなっ!」




じゃあ、尚更ヤバいじゃねーか!




晴輝は走る速さを尚、速くする。




「オイッまさかお前…魔狐がいたのか!?」




父の問いかけに晴輝は苦虫を噛んだような顔をして黙って頷いた。




「お前…っ
なんでそれを早く言わなかった!?」




「……だって…その魔狐って昶のことなんだよ!!」