じゃあ、何で昶は生きているんだ…? 「力があまりにも強いため、制御することは難しい。 だから狐の一族も消す事を選んだのだろう。 自分たちに害が及ぶのを恐れて だからもし、この町なんかに魔狐なんかが現れたら大変なことになる。」 え…それって… 「向こうにその気がなくても、 破壊衝動に襲われて、何もかも壊しつくすまで止まらなくなる」 その言葉を聞いた瞬間、 俺は親父の腕を引いて全力で走っていた。