昶は晴輝が出ていったドアを見つめていた。
妖怪ってことは…
今まで退治していった妖怪と同じ姿ってことだよな…
そう思って今まで退治してきた妖怪を思い浮かべてみる。
鋭い爪、牙…
下品な笑い声…
「…………………」
どれをとっても嫌なことしか思い浮かばない。
「あ、でも俺を切り裂いたあの妖怪は綺麗な人だったな…
って俺のこと殺しかけたヤツに綺麗な人っておかしいよな…(汗」
魔狐っていうんだから、
狐の妖怪だよな…
それなら気持ち悪くないかもしれない。
気が引けるけど一回なってみようか…
でもどうやってなるんだ?
なろうと思えばなれるものなのか??
いろんな事をぐるぐる考える昶であった…