とりあえず、理解した

葵は、俺への誕生日プレゼントとして手料理を作ってくれるらしい

で、母さん達は俺達の邪魔にならないように、出掛けた

…メイド服は、きっと面白がった姉貴が葵に渡したんだろう


「え、葵?」


俺が思考をまとめていると、いつの間にか近くに来ていた葵

その眉間には、シワが出来ている

…怒ってる?


「輝、今日なんでこんなに帰るの遅かったの?」


さっきまで、ニコニコしていた葵が少し怒り始めた

え?俺何した?


「委員会だって言ったじゃん」

「うそだ。輝嘘ついてる!」


そう言った葵
今度は瞳に涙を溜め始めた

ちょっ?!
本当、俺何したの?!

え?
母さんと電話してて、葵を放置したから?

でもいつもは、そんなことで怒んないよな