「…リアルも、良いもんだよ。私は早く鈴が運命の人と出会えたら良いなって、思ってる。」
「美香…。」
急に真面目に言われて、私は少し申し訳ない気持ちになる。
美香はいつだって私を心配してくれてるんだよね。
同い年だけど私とは違って、オシャレで猫目でアイドルみたいに可愛い、美香。
素敵な旦那様がいる。
幸せそうな美香を見てると、勿論結婚とか憧れない訳じゃない…けど。
「…ありがと。恋…できたら、ね。」
現実の人間に、恋ができない。
恋の仕方が…もう私には、解らなくなっていた。
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