「あ…っ!!」



「…あれ…?急に蘭子ちゃんの顔が見えなくなった…。」



目の前に立っていたのは、一回り年下な男の子ではなく…私が、本当はずっと会いたかった…その人。



「部長!戻ってます、元に戻ってますよっ!!」



「ええっ!?……本当だ。」



慌てて鏡に近付いて、なんだかガックリしてる中村部長。


そして眼鏡をかけて…いつもの、中村部長に戻った。


何だか拗ねたような顔で私を見る。



「…本当に、こんなオッサンが好きなの?」



そんな部長が…逆に可愛くて。


私は返事をする前に、思い切り抱き付いた。