もう私は、現実で恋ができないと思ってたんだもん。
女の子であることも、捨ててた。
恋する気持ちも、女の子なんだってことも…全部思い出させてくれたのは…あなた。
「大好き…英二…。」
「…俺も。好きだ…蘭子。」
初めて呼び捨てにされて、胸が熱くなって。
自然に…そうするのが当たり前のように。
――ちゅ…
私と中村部長は、口付けしていた。
一瞬だけど、永遠なんじゃないかって感じるような…暖かい瞬間。
全身が、暖かい空気に包まれた気がした。
そして、静かに目を開けたら。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…