…でも。


私は今日、中村部長に自分の想いを伝えに来たんだ。


本当の私の想いを。


だから例え拒絶されたとしても、想いだけは伝えたい。


嫌われてしまったとしても…伝えないで終わるより、絶対良い。


嫌われたって…関係ない…!



――ピンポーン…!!



震える手で、殆どぶつかるような勢いでインターホンを押した。



『…はい。』



インターホン越しに、すぐに聞こえてきた…中村部長の声。


大好きな、王子様ボイス。


心臓がドキドキした…けど。



「鈴木です。あの…もう一度話したくて。」