「精神的な病気だなんて、誰かさんがいつも部長を悩ませていたからなんじゃないのか。」



ヒソヒソ声が聞こえる。


誰かさんって、私のこと!?


思いっきり聞こえてるんですけど!


私の方こそ部長には悩んでたし!!


声のした方をキッと睨むと、出納課の課長だった。


部長がいないと何もできない、お飾りの課長のくせに…!



「鈴木君、そういう訳だから部長の分も業務量は増えるが、頑張ってくれ。」



次長は私に期待してくれてるんだ!


あんな課長、見返してやるっ!



「はいっ!頑張りますっ!!」