｢…っやっぱりここにいた｣
…………………
｢本っ当好きだよね。図書室｣
｢………笑…落ち着くし、ばれねぇし｣
｢あたしにはばれたぢゃん…笑｣
｢そうだったな。｣
｢うん……そうだよ｣
今………言わなきゃいけねぇよな。
｢…………俺……さ、歩香に話があるんだけど｣
｢…………な……に？｣
｢………っ俺、桜木と別れたんだ。｣
｢…………知ってるよ。奈々子に聞いた｣
｢そっか………｣
｢うん…………｣
｢俺、最近歩香と話さなくなって、嫌だと思った。｣
｢……うん……｣
｢いつの間にかあった、俺達の距離に嫌だと思った｣
｢……うん…っ…｣
｢俺、歩香が隣に居なくなって、初めて気づいたんだ。｣
｢…………えっ…？｣
｢………歩香が好きだ、って事に｣
｢……………｣
歩香の目から、たくさんの涙が出てきた。
