「そういえば思い出したんだが」

脱いだ服を畳んでいると、
ふいに彼が言った。


「なんだ?」

「男色を表す隠語でもあった気がしたぞ」

「何の話だ?」

「エッチの話だ」

「そうなのか」


なら、ますます俺たちの
この状況にあっていそうだ。


服を畳み終え、近くのメモ用紙と
シャープペンシルを手に取った。