「しまった、紙が無い」

さっき使ったペンを渡し、
紙も渡そうとして、気が付いた。


「問題無い。
これの代わりに、
マジックを取ってくれないか?」

そう言ってシャープペンを戻され、
言われるままにマジックペンを渡した。


「それで、どうするんだ?」

「さっきよりもさらに変態的な
スケッチにしようと思うんだ」

言いながらペン先のふたを取り、
そのまま俺の体にペンを走らせ始めた。


「なるほどな……しかしくすぐったい」

「我慢してくれ」

むず痒さに耐える為、
彼の手元を見ると、そこには水性の文字。

安心して続きを見守れる。