「だけどな、俺は思うんだ」

伸ばした手を彼に掴まれ、
そのまま彼はしゃべり続ける。


「もしかすると、
エッチスケッチワンタッチと言うのは、
された側なんじゃないのか?」

「……? どうしてだ?」


「何故なら、
今お前が俺に触ったとして、
その続きの言葉を思い出せそうか?」

そう問われ、
俺は首を横に振った。


「確かに、何も浮かんでこない」

「だろう?
それじゃあ、それを思い出す為、
今度は逆で試してみようじゃないか」

「よし、そうしよう」

俺が返事を返すと、
彼も服を脱ぎ始めた。