トイレを済ませ、キッチンに向かった。
母親は主婦なのだが、めっぽう朝に弱い。
そのため、起きるのは八時過ぎだった。
その頃には、僕はもう学校に行っている。
だから、朝は母親を見ることはない。
もちろん、見ようとは思わないのだが。
朝食は誰が作ってくれることもなく、自分で作るしかなかった。
毎朝、ウインナー2本をレンジで温めて、その間に卵かけご飯を作る。
おそらく、ウインナーと卵消費量一位じゃないかと過信したくなる程だ。
僕が朝食を食べるのに続いて父親も食べ始めた。
テレビでは、一週間の天気予報が流れていた。
気になったので見てみると、多少曇りマークはあるものの、晴れマークが一週間を占めていた。
その後に続く注意報では、キャスターが『ハロー注意報』とやたら言っていた。
何故、『ハロー』に注意しなければならないのか未だに僕は理解できなかった。