この二年が貴方をどんな風に変えたのかなんて、知りたいとは思わない。


「違うもんね。俺は‥‥いつも、お前を想ってた。」

「嘘つき。」

「嘘じゃねーし。」


だって、今ここにいる二年後の貴方は…

私が好きだったままの、無邪気な子供みたいな貴方だもん。



「変わらないね。‥‥また、私に毒を与えるんだ?」

「ど、く…?」

「そう、毒。…たちがわるいのよ、あんたの毒は。中々抜けてくれないんだから…」


馬鹿みたい…

二年前のあのやり取りが、この一言で全部意味のないものになるのに。