「そんな曇った世界にいたらダメだよ。」 「そうだよ、こっちに来なきゃ。」 「うん……。」 アタシは、園子に差し出された手を握る。 すると園子は、 「こちらへ、よ・う・こ・そ!」 と笑う。 アタシも笑った。