「ねぇ、千明。 私さ、今度の舞台は、サンタクロースの役なんだよ。 分かる? 私、赤い帽子に赤い服着て、白くて長いヒゲ付けんの。 想像して?!」 アタシは、園子がサンタクロースの格好をしている姿を想像した。 アタシだけじゃなく、真衣や瑞絵も想像していた。 ―――これって……。 正直に反応すべき? それとも……。