「今のお兄ちゃんの言う事、本当?」



警備員は真剣にアタシを見つめている。



―――アタシは……。

コクリと、うなずいた。



すると警備員が、



「分かりました。」



と言い、守崎君に、



「お前、ちょっと来い!」



と言って、警備員二人がかりで、守崎君をどこかへ連れて行こうとした。