彼はニヤリと口を動かした後私の腕を引っ張りながら
ホテルへ向かった。

「ねぇ、名前は?」

名前?そんなんどうでも------

「教えて?」

また低い声で彼が
耳元で囁く

「麗(れい)」
と呟いた

すると
「本名???」
なんて言葉が彼の口から
出てきた。

私はその言葉には
笑ってごまかした。