「ううん。私ってスタイル悪いし。O脚だし。魅力なかったんじゃないかな」
自嘲しながら、性懲りもなくナゲットをケチャップにつけた。
「マドカは、ほんっと、そのネガ性格さえなければねぇ」
はあっとため息をついて、ミッチはストローを抜いて私を指した。
向けられた穴から、ミッチの鼻が見えた。
「そのスタイルが悪いなんて、ここで今大声でいってみ?まわりの子たちみ~んなに、ボコボコにされるよ、マドカ」
「ボコボコって……」
「まっ。自信を持てっていってもネガは昔からだし、すぐには難しいかもだけど――」
ミッチは、ストローを元に戻しながら最後にいった。
「一度くらい、なんか自分を信じてみてあげたら?」