「早く答えてよ。ねえ。ねえって」



那須さんにせっつかれ、肩を軽く小突かれた。



ほんの少し触られた程度なのに、身体が重くなっていた私は、そのまま後ろの机にぶつかって尻もちをついてしまった。




「なっ……なんでそんな大げさに倒れるのよ!?」




やや動揺したような、那須さんの声がふってくる。



まわりの子たちも、一瞬ざわついてる。



私は、「すみません」といいながら、お尻を払って立とうとした。



だけど、思うように足腰に力が入らない。



思えば、自分が吸ってはいてる息も異常なほど熱を帯びてる。





何、これ――。





「はあっ……はあっ……」