「この男、誰?」 キレ気味の彼氏に そんなこと言われ ああ、こいつは、 あたしのことだけ が好きだったんだ と、冷静に思った 隣りに別の彼氏が いるわけだから、 今さら弁解する気 も起きるわけなく 少し切なげな顔の 彼は無言で立ち去 っていった。 またひとり、 あたしから消える あたしのせいで、 どんどん消えてく