「この男、誰?」


キレ気味の彼氏に
そんなこと言われ

ああ、こいつは、
あたしのことだけ
が好きだったんだ

と、冷静に思った



隣りに別の彼氏が
いるわけだから、
今さら弁解する気
も起きるわけなく


少し切なげな顔の
彼は無言で立ち去
っていった。




またひとり、
あたしから消える

あたしのせいで、
どんどん消えてく