Blue Spring -青春-

午前中練習をして いたため、篠山・金山の一回戦に間に合わなかった。

『綾美。足大丈夫？』

小泉が先輩が言った。

『大丈夫って聞く？』

『…えぇ？』

『言われると気になるから』

『あぁ！！』

『うそうそ。大丈夫だよ。テーピングしてないと気になってしょうがないからしているだけ』


『よかった』

実際には、あまりよくなってない。一週間前の合宿中他校の練習試合で、また、足首捻っていた。

あのときと違って、すぐに応急処置したから大丈夫と思うが、本当はテニスしない方がいいって言われていた。

私が難しい顔していたら、ソラ君が声をかけてくれた。

『大丈夫？』

『えぇ？』

『なんか難しい顔しているよ』

『大丈夫だよ』

先輩との秘密をバレると思った。