『なに暗い顔しているの?』

ソウ君が声をかけてくれた。


『4月に大会あるって知っていた?』


『春合宿した時に聞いたけど』

『そうだったんだ。』

『あれ、ハルカとか聞いてない?』

『聞いてないよ』


私は、下を向いて落ち込んだ。


『いいじゃん、女子は偶数だから、出れない選手いないんだし、男子は奇数だから誰か一人は秋まで出れない奴いるだぜ』


私が入学後、入部したことで全学年が偶数の数になったことで、大会出れることになった。

しかし、男子部は三年が奇数の数だったため、一人は大会に出れない。


『金山とかせっかく入部したのに今回はサポート要因だよ。市川は誇りを持て』


ソウ君が言った。