静かに寝ているとさっきよりも強い痛みが頭に響き、ぐっと頭を抑える。

「……翔太…。」


無意識に口が動き、愛しいその名を呼んだ。


今は教室で6時間目の授業受けてるんだよね…。

あと少しで翔太に会える……。


いつからこんなに翔太のことが好きになったんだろう。

頭を支配するのは翔太のことばかり。


翔太がいないと、私じゃない。


大きすぎるこの気持ちが怖い。


私は翔太がいなくなったらどうするんだろう…。


「……しょう、た…。」


私は小さく呟くように言うと、ゆっくりと瞼をおろした。