「…あいつもよく頑張るわねー……。」

一週間まであと1日。

私は放課後の教室に佳織といた。

私も佳織も今日は部活がない。

私は窓からバスケ部の練習する体育館を眺めた。


「なんかあそこまで必死だと罪悪感を感じるわ……。」

そう言って佳織も体育館を眺める。


あれから翔太は私に一切触れることなく、一緒にいても間隔を開けながらしゃべるだけで。


………寂しいよ…。

いつも感じていたぬくもりはなく、感じるのは秋にふく冷たい風。

明るく私を呼んでくれていた声はどこか遠く感じる。


……たった一週間がこんなにも長く感じるなんて…。