「あぁ。脅したの。」

「お、おど……え?」

さらりと当然のように言う佳織。


……脅したって……。

「…誰を?」

「演劇部の佐々木くん。由香のドレス姿見て惚れたんだって。それでこの写真持ってた。」

「……なんて脅したの…?」

「由香が好きなことバラすよって。内気な彼はすぐに写真を渡してくれたわ。」


にっこりと笑みを浮かべる佳織はまるで悪魔のよう。

「ついでに由香に天宮がいること教えたらこの世の終わりみたいな顔してた。」

…あぁ、かわいそうな佐々木くん。

今はあなたに同情するよ……。