「伊織・・・?」


「もうええねん・・・」


「はぁ!?」


「もうどうでもええねん・・・」


「何言ってるんや!?」


「私なんか・・・もう・・・
死んでもええねん・・・」



伊織・・・


伊織の微笑みには、
何もかもを失ったかのような
そんな顔だった。


「何言ってんや!!
アホなこと言うな!!」


俺は伊織に怒鳴った。