「伊織!! しっかりせい!!


伊織のおでこに手を当てると、


熱い・・・

まずいぞ・・・



「悠次・・・・?」


伊織はそっと目を開けて
俺の名前を言った。



「伊織!!」


「なんで・・・?
おるん・・・?」


「なんでちゃうわ!!
何しとんねん!!
こんなずぶ濡れで
風邪ひくやろ!!!」


そうすると、伊織はフッと微笑んだ。