なんだ・・・?


俺はそっとベンチに近付いた。


すると、ベンチに倒れ掛かってる
人影が見えた。



「伊織!!」


それは地面に座り、
ベンチにもたれ掛かっている
伊織だった。


「伊織!!」


俺は急いで駆け寄って
伊織の体を抱き上げた。


伊織の体ずぶ濡れで、
体も冷たくなっている。