階段を上り切り、公園に着くと
辺りは電灯もまばらにしかなく
ほとんど真っ暗な状態だ。


伊織・・・


俺は辺りを見渡す。


しかし誰かがいる様子もない。


それはそうだ、こんな激しい雨の中
人が居るはずもない。



ここにもいないか・・・


と、ふと視線をベンチの方へと
やった時・・・


「んんっ!?」


何やら影みたいなものが見えた。