「悠次先輩、あなた
伊織さんの何を見てきたんですか?
今までずっとそばにいて、
何を見てきたんですか?」


「はぁっ!?」


「伊織さんが、いつも
何を考えているか知ってますか?
どんな夢を持ってるか、
知ってますか?」


「夢って・・・調理師・・・」


「はぁーっ・・・」


サチは一つため息を吐いた。



「何もわかってないんですね?
要は伊織さんだって
普通の女の子だってことです。
他の人と何も変わらない。」


「普通の女の子?」


他の女の子と何も変わらない・・・?