「ゴメン、別れてほしい…。」


「何で??」


「由梨奈の方がタイプだったし、お前といてもつまらないから…。」


「そっか、わかった。バイバイ……。」


そういって、屋上から出ていく彼の後ろ姿を見ていた。


私の名前は、神崎 由梨香。高校1年生。


さっき出ていったのは、私の彼氏。


いや、もう元カレか。


彼が言っていた由梨奈っていう子は、私の双子の妹。


はっきり言って、私はあの子が嫌いだ。


理由は、そのうち分かると思う。